予約してたのは『10代の脳』とこだまさんの本。
その他は 10分でパパパッと手にとって買ってきた本。
装丁がカラフルだと、こういう人間が買うという見本。


タイトルに「アフリカ」という単語が入っていると考えずすぐ買う。
昆虫の本は 迷わず買う。
清水潔さんのノンフィクションは 家にムスメが買った同じものがあった。
ガビーン。


片栗粉を立て続けに3袋買ってきたり。
ヤバイな。認知症かなあたし。
(健診でASTが基準値超えだったので しばらく禁酒)





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ブクログによると
去年1年間で私が読んだ作品は57(少な!)
内訳は 本が29冊
    マンガが15冊
    映画が6本


57作品の中から選んだ2017年ベストブックはこれ↓





もう読み始めた時から「これが今年のベストブックになる」という予感があった。
それほどまでに衝撃を受けた。


「人はそれぞれ」「みんな違う」んだから
それを前提に 他人がとやかく言う必要もないんじゃないか。
いろんな夫婦の形があってしかるべきだし、あっていいんだよ、と。
この本は教えてくれた気がする。


誰かのツイートで
 日本の学校「差別はいけません。みんな同じ人間なのです」
 インター「差別はいけません。みんな違う人間なのです」

同じこと言うのに、アプローチがぜんぜん違う、と。
なーると思った。


不倫にしろ、童貞にしろ、ブスにしろ
他人のことなんだから ほっとく、又はそっと見守るでいいじゃないか。
困ってる他人には手を差し伸べてあげて、そうでない人にはとやかく言わない。
どの人生が正しいなんて、ありはしないのだから。



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そのほかに★5つを付けたものを紹介しておく。
       
       ↓↓↓




著者 : 植本一子
タバブックス
発売日 : 2016-02-05









著者 : 伊藤詩織
文藝春秋
発売日 : 2017-10-18



著者 : 林木林
小さい書房
発売日 : 2014-11-26














読みたい本が多すぎて 時間が足りなーい。
というか、明後日からの研修に備え、資料に目を通さなきゃならないのだが、そういうときに限って読みたくなるんだよね。ふだんは積ん読なのに、サ。


レイプ被害を告発した伊藤詩織さんの手記『Black Box』
夕飯の支度ももどかしくて、夢中で一気に読んだ。
おかげで ブリの照り焼きを少し焦がしてしまった。
今年読んだ本のベスト3に入ると思われる。
(年末にまた“ベストブック2017”をやろうと思う。今年はたぶん帰省しないので)


『降伏の記録』は、植本一子さんの「家族最後の日」につづくエッセイ。
ダンナさんであるECDさんの病状が気になる。確か食道がんだった。
解説に「末期癌を患った夫との日常の果てに訪れた破局と救済の記録」と書いてある。
破局なんて、いやだ。
読むのがコワイ。けれど、今夜一気に読んでしまいそうだ。




永六輔さんが亡くなって1年が経つのだなぁ。




金曜日に載っている「無名人語録」が好きだった。


「国会中継でカメラが議席をパンしてゆくと、寝ている奴がいるだろ。
秘書や周囲が気がつくまでアップにしてりゃいいんだ。
カメラは我々市民の味方でなきゃ」


「強い日本から美しい日本へ。
総理大臣が急に日本を美しいと言い出したね。
そういえば、死ぬことも美化する国だったよな」


「沖縄からは日本が見える。
日本からは沖縄が見えない」



…懐かしいなァ。
永さんが今も生きていたら、都民ファーストじゃなくて自民ファーストだよナって言ってそう。
エスプリの効いた言葉で、ぐさりと胸に突き刺さる。
クスリと笑いながら なぜか泣きたくもなる。



iroiro.gif



たとえばK-POP。
若い子たちがこぞって夢中になっているのを見るにつけ、中国といい韓国といい、周辺のアジアの国の勢いを実感する。
今の子たちは、嫌韓嫌中の意識など毛頭ないし、いいものはいいと素直に受け入れるから。
そのうち日本のタレントさんがこぞって隣国に出稼ぎに行くようになるかもよ。


アベノミクスのせいで、庶民の生活はかつかつだ。
低賃金で文句も言わずに身を粉にして働いても、年金がもらえるのは75歳!?
もう死んでるわっ!!(怒)
その年金でさえ雀の涙。病気になっても足しにもならない。


日本人はもっと怒ってもいい。


お隣の韓国では、大統領自らが脱原発宣言をした。
なのに、日本はできない。

加計学園疑惑もそう。
首相自らが「意向」を行使したことが明らかになっても、内閣はそのまま。
友人が行使したという朴槿恵ゲートより 罪は重いはずなのに。


次に行く国での日本円の価値の低さに 愕然としている今日この頃でありますが。
本当に大丈夫かぁニッポン。
ふと気づくと日本だけ置いてけぼり状態…てなことになりはしまいか。



無名人語録より抜粋。


「近頃の世の中、溜息をつくことが多いけど、その溜息だって集めれば愚痴になる。
その愚痴をまとめると不満になる。その不満を世の中に向けると、世の中を変える力になる。
革命だって元は溜息から始まるんだ」







そろそろこの本の感想を書かねばなるまい。



夫のちんぽが入らない


しかし、あれだ。
「ちんぽ」という単語は、この本のおかげで完全に市民権を得た気がする。

本屋のカウンターで予約をし、届きましたの電話連絡のお姉さんの声。
「ご予約いただいておりました夫の…えー、(意を決したかのように)はい!ちんぽが入らないがですね、ご用意できましたあ」
…タイトルは言わなくてもいいですよと伝えておいたが、律儀な店員さんだ。
すまぬ。

こないだその本屋に行ったら、数冊ほど置いてありました。
「お探しの本はこちらです!!」のポップとともに。


          kinoko10.gif イラストに他意はありませんて



この本を読んで「なんで入らないの?」とか「病院に行けばいいのに」とか「夫婦なのにオカシイ」とか言う人と、私は友達になれないなあ。
だって、そういうことじゃないんだもの。


ちんぽ = 入るもの 
夫婦  = 入って当たり前



結婚したら子どもを持つのが当たり前で、夫婦は入ってこそ幸せなのよという方たちに向けてこそ、この本の真のメッセージが生きてくる。
たまたまこの本では「入らない」というのが軸になっているけれど、100組の夫婦がいれば100個の夫婦の形というものがあるわけで、「入らない問題」に匹敵するか、あるいはそれ以上の深刻なモンダイを、100組の夫婦は抱えながら今日も生きているのかもしれない。


というか、現実そうじゃないか?
何が普通かと問われれば、普通なんかないのだと答えるしかない。
ひっそりと抱え込んだ問題なら うちにだってある。
そっちのほうが「普通」なのではないか。


            kinoko03.gif


読み終えた後、まず最初に思ったのは、
ああ、「私」さんはこんな大きな問題を抱えて生きてこられたのだなということ。
事情も知らぬ他人からの無神経な言葉に どれだけ傷ついてきたんだろう。


次に思ったのは、ジャガー横田の逞しさをとうとうと説く保険外交員のおばさんのように、自分も知らず知らずのうちに他人を傷つけてはいないかということ。
結婚はいいよー、高齢出産も悪くないよー♪
自分にとってそれがたまたま良かったとしても、他の人にそれが当てはまるはずもないのに。
きっと無意識に言っちゃってるなぁ私…。ああ、言ってるわ。


逆に、「子どもは絶対2人以上産んだ方がいい」とか「高齢出産は卵子も年取ってるからよくない」とか、実際に面と向かって言われたこと、何度もある。
みんな自分の生き方を正当化したいがために 他人をその型に当てはめようとする。
私もしかり。
いかにもそれが「ふつう」なんだという顔をして。


          
           kinoko08.gif



最後に、「私」さんの夫さんへの深い愛情に感動したこと。


チーズフォンデュのエピソードや、夫さんが目をかけていた教え子のためにあつあつのご飯で鮭のおにぎりを作るところや、「あの人子どもいないから人の気持ちが分からないんだよ」という同僚の会話を聞きながら、「ふと、夫も職場で同じようなことを言われているのではないかと想像して悲しくなった」(p.187)など、随所に愛を感じて胸が熱くなる。本全体に愛が、あふれている。
ああ、素敵なご夫婦だなあ…。


夫さんのために迷いなく車を走らせチーズフォンデュの材料一式を買いに行ったり、『夫の大事にしている仕事や教え子が、自分にとっても同じくらい大事なものになった』なんて、あなた、言えますか? 私も夫を愛しているけど、正直そこまでではない。



          kinoko02.gif



「私」が実母と二人で義実家に謝りに行くシーン。
お宅の後継ぎを産んであげることができず、本当に申し訳ありませんと頭を下げる母。困惑する義父と義母。
もう本当やめてあげて!と叫びそうになる。


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…食べることだけに集中した。いくら、うに。今、動きを止めると、涙がこぼれ落ちてしまう。目を大きく開き、大げさに噛む。顔の筋肉をいっぱい使う。私の器官が悲しい信号を受け取ってしまわぬように。いくら、いくら、いくら。…(p.167)
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そして最後の3ページ。
ほとんどの人は、ここでこだまさんの文章力に圧倒されるだろう。


この本に出会って、私は今までの自分の無神経さに腹が立ったし、今後二度と人の人生に軽々しく(冗談でも)それは違うよなどと言わないと誓った。
「入らない」ことが問題なのではなくて、「入らない」人たちに寛容でない世間の目こそが問題なのだと。



            kinoko06.gif キングやな。



話はいきなり変わるが、奇しくもちょうど今出ているE KISSという雑誌に、「入らない」に関連した内容のマンガが掲載されている。
あの『逃げるが恥だが役に立つ』の番外編、百合ちゃんと風見さんのその後のお話。


いい感じで付き合いだした二人だが、百合ちゃんはご存知高齢処女。
順調に愛を育み、いざお泊まりとなった時なんと!入らなかったのです。


詳しくはこちらに紹介されているので見てください。(ネタバレ注意)
  ↓  ↓  ↓
最新話!番外編・逃げるは恥だが役に立つ【感想・ネタバレ】(E KISS)
http://kojimangavip.com/2017/02/nigehajibangaihen/


その時の風見さんのセリフにキュンときます。
実は処女だと打ち明ける百合ちゃんに


風見『だからたぶん 僕は好きな人と肌が触れ合ったりじゃれあったり 幸せな気持ちになることの方が好きなんだと思います。』

『だから朝まで一緒にいてください 入っても入らなくてもいいし あと…』



行為そのものではなく、問題は“相手の気持ち”。
入っても入らなくてもいい。風見さんの気持ちが分かっただけで十分。
実際、入らなかった時の百合ちゃんはとても幸せそうな顔をしていました。


幸せの形はいろいろあって、それは当人にしか分からないことなので、周りがとやかく言うなということ。
当人がふっ切れているならいいけれど、さんざん悩んだり苦しんでいる人にとっては、他人を基準にしたアドバイスなど大きなお世話というもの。


多様性を認めるというのは、ひいては世界平和につながるものだ、と私は信じている。
ムスリムがテロリストだとなぜ決めつけるのか。
ちんぽが入らない=不幸 だと誰が決めたのか。根底は同じだ。
じゃあLGBTの人はどうなんだ?って話。
自分の周りだけが「普通」だと思うのは、とても危険なことだ。
私も以後、気をつけます。



最後に。
この本を世間に出すべく尽力して下さった方々に敬意を表します。
私には、声が届きましたことを、ここにご報告申し上げます。
(「私の声、届くだろうか」というこだまさんの一文に答えて)
いい本を ありがとうございました。