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昨日の続きです。


思わぬところからプレッシャー…。
なんと、大手住宅メーカーである修造(夫)の会社から、無言の圧力がかかってきたのです。これはちょっと想定外でしたね。


まあ保守的なお土地柄ということもあったでしょうが、新入社員を横並びにして一斉研修していく中で、結婚してるんだかしてないんだかよく分からない状態のヤツが紛れ込んでいるのは、会社にとってあまり都合が良くなかったのかもしれません。


親ならともかく赤の他人である職場の人まで、なぜ皆それほどまでして入籍させたがるのか、本当に不思議で仕方ありませんでした。


現在は、住民票に「妻(見届)」「夫(見届)」と記載するのが法的にも認められており、事実婚を証明するものとなっているそうです。私らの頃にそんな素敵な制度、あったかな? 
同棲ではなく、籍を入れてないだけで結婚しているんだよ、といくら口で言ったところで、説得力がありませんでした。
そのまま人目も気にせず、図々しく生きていけば良かったのですが、次から次へと事実婚のデメリットばかりが気になってくるようになりました。


例えば、不動産。
銀行によっては、共有の場合、住宅ローンを貸してくれないことがありました。
その他にも、相続人になれないとか、相続税が余計かかるとか。
今では変わっていますが、もし子供ができたとしても、非嫡出子の相続分は嫡出子の半分だという民放の規定も引っかかりました。
財産分与や年金のモンダイ。エトセトラ、エトセトラ。
法律婚に比べ、事実婚は当時あらゆる面で不利益を被る仕組みになっていたのです。



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親との確執の問題もあり、まず修造が、そして次に私が疲弊してきました。


なんでこんな思いしてまで、私は別姓にこだわっているのか。
いつまでこの抵抗運動は続くのか。
そもそもいったい「何に」抵抗しているのだ!?わたし!?


そう考えると、だんだんバカらしくなり、もうどうでもよくなりました。


そうなると、本来の好奇心がむくむくと頭をもたげてきて、「逆に、改姓したらどうなるんだろう?」と(笑)。
本当にアイデンティティーの喪失につながるのか。図太い私だもの、意外と大丈夫かもしれない…。


いっちょ、籍入れてみる?


私がそう言った時の修造の顔、忘れていたけれど、今思い出しました。
なんと、やつは心底ホッとした顔をしてたんですよね。
それを見て、ああ社畜お堅い会社の人って大変だなと思ったのと同時に、修造もけっこう無理してたんだなと。


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さあ、籍は入れました。
どうなったか……?


思った通り、自分たちは何にも変わりませんでした。
最初の頃は、銀行で名前を呼ばれても自分のことだと気付かずに、行員がわざわざ私の肩を叩いて知らせに来てくれた…というような出来事もありましたが、それも1年くらいで慣れました。
が、仕事上では本当に慣れなくて、4、5年かかったのを覚えています。
アイデンティティー=仕事、という人が多いのも頷けましたね。


そしてそして、ここからが本番なんですけど(笑)
一番変わったのが、夫の実家だったのです。


籍を入れてすぐ、義母に
「⚪︎⚪︎ちゃん(私のこと)はもう、××家に入った人間だと思ってるから。」
と、ハッキリ言われました。


……これか。そう、これだよ!
私が恐れていたのは、アイデンティティーとか性の不平等とかそんなことよりも、
「入籍すれば、相手の実家に丸呑みされる」と本能で感じていたからだったのです!!


あれほど身近な人間の意識がころっと変わる瞬間を、かつて見たことがありません。
それからの私は、捕らえられた子羊。
生きながら、精神の自由を奪われた奴隷。
子どもを産まないのなら、用のない家政婦。
息子たちの代わりに、自分の事業を引き継いでくれる働き手。
……と、成り下がったのでした。


本当に、この国での戸籍の力(パワー)を見せつけられた思いです。
これ、もし逆に修造が改姓してたら、絶対ああいう態度は取らないはずですよ。
戸籍っていうのは、奴隷商人の手形みたいなもんなんじゃないスかねえ。(遠い目)
だから「名前を変える」ってのは、一大事なんですよ。


これから結婚する人、よーーーく考えて。
愛するダーリンと同じ名前になれる ( ᵕ̤ɜ)ᵕ̤ૢᴗᵕ̤ૢ ) うれピー!♡って考えだけで突っ走るなかれ。
ダーリンの背後には、奴隷が来るのを今か今かと手ぐすね引いて待っている妖怪たちがわんさといるかもしれませんよ。








ps.お義母さん、ごめんなさい。(ペコリ)








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