著者 : 斎藤貴男
集英社インターナショナル
発売日 : 2015-04-24




読み進めるのがつらい本だった。

このワクチンの副反応で苦しみ続けている女の子たちは、ムスメと同じくらいの年。
あの日あの時、ワクチンさえ打たなければ、彼女たちは今頃、部活で汗を流し 友達と遊び、甘酸っぱい恋もして、一度しかない青春を謳歌しているはずだった。


                
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しばしページをめくる手が止まる。


接種後から出現した腕の痛みとしびれ、呼吸苦、意識消失、全身のけいれん、発熱、脱力、本人の意思と関係なく体が勝手に動く不随意運動…。
数えあげれば キリがない。
被害少女の親御さんは、少女を連れて、10数カ所の病院を回った。
脳神経外科や神経内科、内科、産婦人科、眼科、麻酔科、リハビリ科…。
しかし、どの医者も診断はつけられなかった。
その間にも 悪化していく症状。
しだいに少女は お母さんの顔も分からなくなる。


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椅子にふんぞり返ったドクターが『わかんない』。不随意運動や痙攣を起こしたときの動画を見せても、『演技です。精神科に行けば?』でしたからね。(p.53)
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はっきりした診断がつかないまま、行く先々の病院で、小児科や麻酔科、ペインクリニック、心療内科などをたらい回しにされた。長女の痛がる腕を乱暴に掴んだ小児神経科の専門医に、
「こんな病態は考えられないんだよ。予防接種は単なるキッカケだね。学校に行きたくなかったんでしょ。暗示にかかりやすいんじゃないか。心の問題だから、ここへ行ってみて」
という言葉を投げつけられ、小児精神病院の案内を渡されたときのとまどいが、松藤さんには忘れられない。わずか五分間の診察時間内の出来事だったという。(p.59)
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ここにもし私がいたら、この医者をグーで殴っていたかもしれない。



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私が子宮頸がんワクチンを知ったのは、2009年のこと。
イギリスで、ワクチン接種後の14歳の少女が死亡したというニュースをたまたま知った。

子宮頸がんワクチン接種後の少女が死亡、英国
http://www.afpbb.com/articles/-/2647877?pid=4692574


その時はまだ日本では定期接種が始まっていなかったが、事あるごとにその名前は聞いていたので、そのうちムスメにもお知らせがくるんだろうな、くらいに思っていた。
そしてざっとこのワクチンについて調べてみた。
他のワクチンだったら調べてからもある程度悩んで悩んで悩みぬくのだが、このワクチンだけは最初から受けさせるか否かは決めていた。




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子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、昔からどこにでもあるウイルスで、確認されているだけでも200種類以上ある。

その中で、発がん性の高い15種類が 子宮頸がんの原因とされている。

でも、これらのウイルスに感染しても、9割以上は体の免疫機能により体外に排出されるので、子宮頸がんに発展するのは0.10〜0.15%。


で、子宮頸がんワクチンで予防できるのは、15種類のうちHPV16型と、18型のみ。
(※ガーダシルはそれに6型と11型を加えた4価ワクチン)
すべての子宮頸がんを 予防できるわけではない。
↑これは、製薬会社もはっきりそう言っています。


ちなみに、日本人の子宮頸がんの原因ウイルスは、HPV52、58型が比較的多く、ワクチンの予防対象である16、18型は6割程度。
だから、日本人に対する予防効果は推して知るべし。


ついでに言うと、半年に3回続けて接種して、その予防効果は4年とか6年とか9.4年とか言われているが、製薬会社のワクチンの添付文書には、「本剤の予防効果の持続期間は確率していない」と書いてある。


さらに、このサーバリックスの添付文書の【臨床成績】のところ。

3枚目の2.免疫原生

抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頸癌とその前駆病変の
予防効果との相関性については現時点では明確ではない



添付文書はだれでも見れますが参考に↓
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340278_631340QG1022_1_09.pdf


私はこれを読んで、なんだこのワクチン、何もかもが未知数なのだな、と思ってしまいました。



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ワクチンに関しては、接種すれば完全にがんを予防できる!とか、接種させないのは虐待だ!とか、ワクチンなんだから少々の副作用が一部の人に出たとしてもしょうがない、とか、公費負担で今ならタダですよ!とか、みんな受けてるのに何故お前は受けないんだと同調圧力をかけてきたり…。


いい面ばかり強調して、国も一体になって安全かどうかもはっきりしないものを義務のように広告するのはいかがなものか。
我々は、

ワクチン=いいもの

というイメージにとらわれすぎている。
医療従事者でさえ、ね。


HPVについての理解を深めると同時に、性教育も充実させ、ふだんから体の免疫力を高めておく。


ワクチンに頼るまえに、することはいっぱいあるのではないか。


そういう教育を、厚労省はすすめてくれないものかねえ。
進めないね。じゃ、家庭で親がやるしかないですね。



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折しもこの19日、日本医師会と日本医学会が、『HPVワクチン接種後に生じた症状に対する医師向けの診療手引き』を公表した。
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20150819_hpv.pdf


診断のつかない症状に、器質的な病態の存在を全否定したと誤解されるような「心因」という表現は用いない、と書かれてある。


要は、副反応に苦しむ親子に向かって、「心の問題だよ」「精神科に行けば?」と言い放った医者たちが、日本中にいかに多かったかってことだ。


1日も早く、少女たちから症状が消えて、元の生活に戻れるよう祈る他ない。


国はそのための救済措置を一刻も早く整えて、全力で負担する必要がある。
それは、国としての義務である。
あと、このワクチンを推奨した議員さんたちにも、なんらしかの責任をとってもらいたい。
責任の所在をあいまいにせず、個人責任も追及してほしい。
このワクチン事業にかかわるお金の流れも、ね。










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