ほんの小さなことを変えるのに 誰を通せだ誰にうかがえだ、ここは都議会か!
…と、先日はつい 職場のグチを言ってしまったが


こういうことに出くわすたびに 思い出すマンガが
諸星大二郎の「城」だ。






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主人公のサラリーマンが、ある1枚の書類を届けに西上市に来た。
西上市は、西王グループの城下町。
西王ビルは人でごった返していて 受付に所用を告げるとカタカタとデータを打ちこまれ、中西産業へ行くように言われる。
中西産業へ着くと、課長と一人の女性社員がいた。
課長に書類を見せると、2、3日たったらまた来なさいと言われる。
宿泊先がないと言うと、西王ビルに行き紹介してもらえと言われ、そこである社員寮の一室を紹介される。
相部屋と聞いていたが、そこにいたのは中西産業で見たあの女子社員だった。
規則だと言われ仕方なく、その女子社員と同居生活を始める。
それ以降も、書類はなかなか決済がおりず、中西産業の課長もころころ変わり
やっと書類を返してもらったと思ったら、また西王ビルで、今度は西海工業の経理を通さないとダメだと言われる……
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フジテレビの『世にも奇妙な物語』で ドラマ化もされたようなので
見た人もいるかも。



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この諸星大二郎の「城」は、フランツ・カフカの「城」が元ネタなんだが
日本の大企業に例えたあたり、さすが上手いよなあと。


最後は、年老いて横たわる主人公の枕元のFAXが 会長決済のおりた(ようやく!)書類を受信するシーンで終わるのだが、電通の過労死のニュースが頭によぎったりして、複雑な気持になる。


それにしても、諸星大二郎。。。
宮崎駿が崇拝し、この絵柄だけは真似できないと手塚治虫に言わしめた。
すごいマンガ家をひとり挙げろと言われたら、迷わずこの方を挙げます。


絵が独特なゆえ、天才なのにマニアにしか読まれてなさそうなのは実にモッタイナイと思う。




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