映画『未来を花束にして』(原題「Suffragette」サフラジェット)を観ました。
場所はおとなりの塩尻市にある東座(あずまざ)さん。





すごく味のある映画館だと聞いていたのですが、なるほど確かに。
大正11年建築の芝居小屋がその前身というから驚きです。
外観もさることながら、内装も素敵でした。
近所のおうちに遊びに来たような居心地の良さ、というか。
昭和の人ならぜったいこの感覚分かると思います。


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1号館は、地方ではなかなか観られない良作映画を
2号館は、成人向けポルノ映画を

この組み合わせが実にシュールですよね。



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さて、映画の話ですが。


これがもう、ものすごく良かった!!!
キャリー・マリガン演じるモードが、愛する息子と別れるシーンでもう号泣。
まだ女性に参政権も親権もなかった頃のイギリスの話。
労働者階級の女性の生活の改善と一般的な女性の社会的地位の向上、それを具体化するための女性参政権を求め戦った女性たちの記録です。



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うちに『世界を変えた100日』というNATIONAL GEOGRAPHICの本があるのですが、この映画のあるシーンにきた時、あ!って思ったんです。
昔、本で見た時は、ピンとこなかったのです。が、映画のラスト近く、ダービーで、国王の馬の前にエミリーが身を投げ出したシーンを観たとき、あの写真がこれだったのか!……と。



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エンドロールで、世界各国で女性が参政権を得た年が流されるのですが、「日本」はありませんでした。
日本のそれは、敗戦と共にマッカーサーの指令により与えられたもので、1945年になります。
タイやブラジルより、10年も遅いんですね。
こうしてみると、つい最近まで女性の社会参加は認められていなかったんだなと。
男性のみが社会に参加してルールを決め、女性は男性を支えていればよい、という「昔の」思想。


介護と子守りは女性に、家族間で助け合っていきましょう、3世帯同居を推奨します、離婚しても女性は子供を連れて逃げることは許しません……etc、etc。
今の日本政府が目指しているのが、まさにこの映画の時代のようなこと。

時代錯誤もはなはだしい。

そのうち「女に選挙権など不要だ!」などと言い出すかもしれませんよ。今のトップにいる人あたりが。(だって夫婦別姓反対論者の急先鋒でしたからね)
教育勅語回帰とか、大臣が公の場で言っているくらいですから、推して知るべしでしょう。



日本に限っては、モードやエミリーたちが生きた時代は昔の話ではないのですね。
「Deeds not words」(言葉ではなく行動)
は、日本の私たちに向けた言葉なのかもしれません。


「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちは胸に刻むべきだ。」というメリル・ストリープの言葉が今、ずっと残っています。




久しぶりにいい映画を観ました。
お客さんも誰一人上映中にスマホの画面を開いたりせず(時々いますよね、そういう人)、エンドロールが終わるまで誰一人席を立たず、マナーのいい方たちばかりだったのも嬉しかったです。私も見習いたいと思いました。






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