日本人の原風景。(…冬バージョン)
雪山と田んぼをセットで描けばとりあえずは売れるんだって。画家さんの話。(あこれは写真です)




私にとっての原風景は、子どもの頃連れていってもらった東北の田舎で、手づかみで魚を採った清流の景色…かなァ。
地元の子どもたちは難なく川に飛び込んで、次々と魚を採っている。
「早くおいでよー!」と急かされて、ズボンのすそを膝の上までたくし上げ、おそるおそる入ってったのを覚えてる。
その時の川の水の冷たさや、足の裏に当たった川底の石の感触や、手で掴もうとしたんだけどなかなか上手く掴めなかったヌルっとした魚の感触、そんなに急な流れではなかったはずなんだけど、都会の子どもにとっては、その緩い川の水の流れさえも少し恐ろしくてドキドキした。自分が魚たちと一緒に川に飲み込まれてしまうんじゃないかと思ったな。
………それらの感覚を40歳過ぎた今でも、リアルに思い出せる。

オットにこれを言うと、川で泳いでる魚を素手で捕まえるなんてあり得ないだろと言われるのだが、確かにそうかもしれない。自分の中で勝手に美化してるのかもしれない。でもそれが私の原風景。





DSCF7006.jpg
すぐ木に登る(中央ピンクがムスメ)



もしうちに子どもがいなかったら、たぶん今でも東京で暮らしてただろうな、と思う。

親が子にしてやれることなんて、実はそうたくさんはないような気がする。
子は親が暮らす環境を自然に受け入れて育っていく。
親も子どもが生まれたからといって、いきなり遠くに引っ越したりはなかなかできない。
大人になってから生活環境を変えるのはすごく大変なことだし、それだからこそ大抵の人は自分に何かしらつながりのある土地(親がそばにいる、出身大学がある県だなど)に住をかまえそこで子どもを育て暮らすのだ。私のように地縁も血縁もない土地に移住してきた人って、実際あんまりいないもの。


私ねー、カッコ良く言っちゃうと、ムスメに原風景をプレゼントしてあげたかったんだ。


私が小さい頃感じた川の水の冷たさとか、遠くの山の頭に雪が積もった日のしんとした空気の澄んだ感じとか、田んぼのぬかるみに素足で入った時のあの感覚とか、たき火で焼いたイモ(自分で育てた)やキノコやネギの味や、畑仕事をするおじいちゃんおばあちゃんたちや、田舎の家に吊るしてあるハエ取り紙(今あるのかな?)や、その他いっぱいいろんなこと。
五感で感じるものすべて。


東京に居ながらちょくちょく遊びに連れ出してあげられれば良かったんだけれど、そんな「ずく」は自分にないことは分かっていたし(笑)、キッカケとなるある出来事があってやっぱり田舎に行こう!と決めた。
自分にとって東京という町が一番居心地がいいのは事実だったから、まさに賭け?でした。
田舎に行くにあたって、医療や教育のことは考えないでもなかった。それでもオットと話し合って、当時の彼女(ムスメ)にとって何が一番大切か?私は彼女に何をしてあげたいのか?…を原点に戻って考えて、答えを出した。私たちにできることは何か? 反対にできないことは何か?
何も考えてないようで、考えてるんですワタクシ。はは。
まー実際このくらいしかしてあげられなかったんだよねー。σ(^_^;)
言ってみりゃ、いちばん難しくて、でもいちばん簡単なこと。



なんでこんな田舎に来たの?とよく聞かれるんですが、信州に憧れて…と答えることにしている。(半分は事実ですし)
ムスメ以上にこの暮らしを楽しんでいるのは何を隠そうこの私だし^^、あのとき苦労したけれどやっぱり思い切って良かった!と今思えるのがシアワセでもあり。



が、肝心のムスメときたらトーキョーがいい、原宿が好きとか言っている(苦笑)。んなところは大学生になってからいくらでも行けるし住むことだってできる。むしろ行きなさい^^
あと20年くらいしたらきっと、子どもの頃ここで暮らせて本当に良かったなって思える日が来るさ。たぶん。





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