今日のオイラは、落ち込んでいます…。何故って?
貴重な人生の2時間をみすみす無駄にしたから…というワケではなく(それもあるが。苦笑)、興味があって足を運んでみたとある講座が、まるで東電か文◯省の役人の説明会のようだったからなのです。

お題は「放射線の健康への影響を学ぶ研修会~子どもたちのために正しい理解をすすめましょう~」

このタイトルで気づくべきだった!
だって、これ(→)にソックリなんだもの。

(これ☆は、厚労省の妊婦向けパンフレットだが本当にヒドイものです。一部では“殺人パンフレット”とも呼ばれているくらいです)



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うろ覚えですが、酔った頭で思い出せるとこまで出してみます。

・母乳からセシウムが出たというニュースがあったが、母乳を与えるメリットの方が大きいので、乳児を持つお母さんは安心して母乳を与えて下さい。
・プルトニウムは福島原発の敷地内でしか確認されていないので、プルについては考えなくてよい。
・現在出回っている食品はすべて国の基準値以下のものなので、問題はない。
・個々で購入されているガイガーカウンターは精度の低いものが多いので、値が高く出る。(農業をやっている男性からの質問に対して)
・お母さんは食べる物を気をつけているでしょう?ならば体内のセシウムもだんだん薄まっていくから、まず心配いらない。(母乳から20ベクレルの放射性物質が出ているとして、その母乳を毎日1年間赤ちゃんに与え続けていても心配はいらないのか?という若いお母さんからの質問に対する回答)
・みなさんであれこれ工夫して下さいよ!(スーパーで何を買っていいのか分からなくて悩むというお母さんの質問への市長の回答)




年間100mSv以下は健康被害が出たという調査結果は出ていないと。だから気にする必要はない? 
いわゆる「しきい値(閾値)」の問題だ。(これがよく分かるかも→

しきい値:ここまでなら絶対安全だという値のこと

私自身は、がんや遺伝障害は、放射線を浴びれば浴びるほどその発病の可能性が高くなるという考えだ。
つまり、被ばくにしきい値はない、と考えている。

例えば、放射線を浴びた何十年か後に、がんや白血病になったとしても、それを放射線の影響だと特定することは難しい。100mSv以下も危険だと証明することは、気の遠くなるような年月と膨大な数の被ばく者を対象とした大規模な疫学調査が必要だ。(これを今、福島でやろうとしているのか)
が裏を返せば、100mSv以下は安全だ、とも言えないではないか。
100mSvというしきい値をめぐって、どちらが危険でどちらが安全かもよく分かっていない状態で、「分からないけどそういった例がないので安全だ」という趣旨のことを発言してしまっていいものか。
それに第一、健康被害がないというのは本当なのか? チェルノブイリのリクビダートルの数年~数十年後の姿は?

こんな素人が言わなくても、崎山比早子先生が適確に指摘して下さってる。

牛肉からも高濃度の放射性セシウム検出 放射能が身体に与える影響を考える
――崎山比早子 元放射線医学総合研究所主任研究員・高木学校メンバー インタビュー
http://diamond.jp/articles/-/13135




最後の質疑応答の市長さんの言葉で、眠気も吹っ飛びました。

小さい子どもを持つ母親:セシウム牛の問題もあった、市場に出回っている食品のどれが安全でどれが危険なのかまったく分からない、子どもに何を食べさせていいのか日々悩む。
市長の回答:皆さんあれこれ工夫してやってくださいよ!日本中にいろんな食べ物ありますよ!


これはね、放射性物質を減らす調理をするとか、そういう意味の工夫ではないと思うんですよね。
単純にこう聞こえましたから。
「日本中に食べ物はいっぱいあるんだから、何も地元のスーパーで全部済まさなくても、安全だと思われる地方から取り寄せるとか、そういう工夫を市民個々でしなさいよ」



市民:大変です!刃物を持った男が町中を走り回って次々に人を斬りつけています!
市長:皆さんあれこれ工夫して下さいよ! 刺又(さすまた)とかいろいろあるでしょ?そうでなきゃ逃げるとかさぁー。日本中にもっと安全な所ありますよ!


…えーっと^^


確か市長さんはメディアを通じて内部被ばくの危険性を訴えてこられた方でしたよね?
市の土壌調査をするとか、学校給食の原材料の産地名を公表するとか、スーパーで市民が安全な食品を買えるよう対策をとるとか、そういう明るい話はまったく出ませんでした。
もしかして別人だったのかも・・・!?


子を持つ親は、数字が低いから安心…なんて出来ないんですよ。
「ゼロ」じゃなくちゃダメなんです。
今の日本が安心・安全じゃないってことは、みんな承知してます。
その上でどう生きていくか?子どもを守るためにはどうしたらいいか?を聞きたいんですよね。

東電とか役人とか御用学者が言うようなことを、地方のお医者から聞きたいとは思ってませんよ。
これだけ「安心です」と繰り返す意図は、何かあるのでしょうか。
国が打ち出したがまん値(20mSv)の根拠の説明なんて、今聞きたいと思います?
あと放射線と健康被害の確率のデータ。子どもの場合の話をしてるのに、そのデータは成人のとおっしゃってました。そこはちょっと不親切かなと。大人と子どもの放射線の感受性はまるで違います。それも示して下さらないと説得力がないです。あれで信じてしまう人も中にはいたかもしれません。
世の親は本当に安心していいのか分からないので「ゼロの証拠」を見せてあげて下さい。
そうでなければ、親たちは永遠に「不安」なのですよ。



近くに居た若いお母さんたちの会話がもろ聞こえ。
「結局子どもに20ミリシーベルト我慢させろってこと?」「え?そういうこと言ってんの?」「母乳からセシウム出てんのに?飲ませられるわけないじゃん」「洗脳って感じ」

…わざわざ福島や関東から来ていた方もたくさん居たようです。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになり、会場を後にしたのでした。




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コメント

  1. ぴろせ しのび | -

    そりゃー

    落ち込むわ・・・。

    がっかりですね・・・。

    ショックですね・・・。

    って、これを信じちゃう人が会場の中にはいたはずでまだこんなこと言ってんのかってイラッとするわ。

    ( 13:25 )

  2. ざざ | -

    ここの市民も見捨てられた感

    落ち込みましたよ。ホント。
    福島のお母さんたち、何を言っても暖簾に腕押しの文科省の役人との折衝のとき、こんな気持ちだったのかなと。

    市長さん…。ベラルーシでの経験から内部被ばくの危険性をずっと訴えていて、福島でも講演したりして、かけはしの野呂さんに神とお呼びしたい人とか言われて、けっこう今回原発事故関連で評価上げたと思うんですけど、地元での講演会ではこんなこと言うんだ…と。ガッカリです。
    地元の友人たちとも話しましたが、こうなると、今までのはみんなパフォーマンスだったんじゃないかって思ってしまうと。・・・確かに。

    エライお医者さんが言ってたからと、これで信じちゃう人も中にはいるかもしれないねぇ。

    安全じゃないのに安全だと言うのは、法に触れないんですかね。
    ま、因果関係が証明されることはないから何言っても大丈夫だと考えてのことでしょうけど。

    別の医者の講演会で、質問者が、チェルノブイリと福島では、放射線の拡散状況・被ばくによる健康被害の面でどちらがより危険と言えるか?という質問をしたんですよ。
    そしたら何と答えたかというと、「危険だと知って対策をとれるという意味で、福島のほうが安全だ」とお答えになったんですね。
    ・・・・・うまく答えをはぐらかしていますよね、これ。
    安全だと学者も医者もテレビも新聞も言ってたら、危険だと知ることも出来ないし、対策なんてとれないじゃないか。
    「日本の原子力に関する情報公開は、ロシアより劣る」と言われましたからねぇ。
    “そういう意味で”福島の方がよっぽど危険だと思うのは私だけでせうか。

    ( 05:32 )

  3. ぴろせ しのび | -

    いいえ

    私も福島のが危険、日本のがやばしと思います。

    ほぼ毎日小出先生のたねまきジャーナルを聞きながらパソをいじってますが、がっくりすることばかりです。

    こんなときにパフォーマンスだなんて、まじさぶいです。

    ( 10:08 )

  4. ざざ | -

    余談ですが

    > ほぼ毎日小出先生のたねまきジャーナルを聞きながらパソをいじってますが、がっくりすることばかりです。

    「たねまきジャーナル」をいつも「たまねぎジャーナル」と読んでしまうのも私だけ(笑)

    ( 15:24 )

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