たまには自分とこの政府を褒めてあげたい…といつも思うんですが、褒める材料がまったく見当たらないという。 ┐(-。ー;)┌


そんな中、今すぐ日本の皆さんに読んで欲しい本を見つけました。
全ページ引用したいと思わせるような内容です。(読んでいて付箋だらけになりました。笑)
お上の言うことを盲目に信じたり、政府が何とかしてくれると思い込んだりしてると、相当痛い目に会うかもしれませんヨ。

余談:「ミカ」という名前の女性には優秀なジャーナリストが多いですね。•̀رق•́✧


『政府は必ず嘘をつくーアメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』堤未果著(角川SSC新書



これを読んで思い出した、ブッシュと記者とのジョーク会話。


ジョージ・W・ブッシュがインタビューを受けていた。

記者「どうしてイラクを攻撃するのですか?」
ブッシュ「それはイラクのトップが何をするか分からない危険な独裁者で、しかも大量破壊兵器を保有しているかもしれないからだ」

記者「なるほど。それでは、どうして北朝鮮には攻撃をしないのですか?」
ブッシュ「それは北朝鮮のトップが何をするか分からない危険な独裁者で、しかも大量破壊兵器を保有しているかもしれないからだ」




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湾岸戦争直前、イラク兵がクウェート人の赤ん坊を保育器から引きずり出し、床に放置して死なせたというニュースが流れた。
この衝撃的なエピソードを証言したのはナイラというクウェートから脱出してきたという少女。
ブッシュはこの後、40日間の間に10回以上この証言を引用して演説し、残虐なイラクを攻撃すべきだとの世論を味方につけた。
が、湾岸戦争が終わったあと、国民は衝撃の事実を知らされる。
このナイラという少女は実はクウェート駐米大使の娘で、この証言は、大手の広告会社ヒル&ノールトンが、アメリカ世論を軍事介入へ動かすように依頼され、演出したねつ造証言であったという。(Wikipedea:ナイラ証言


アルカイダと関係を持ち、大量破壊兵器を持っているという理由でサダム・フセインは処刑された。
大勢の市民が引き倒したフセイン像の上で踊っている映像。「手にした自由に喜びの声を上げる市民」というテロップ…。
しかし、CNNが全世界に向けて流したこの映像も「やらせ」であったという。


「大量破壊兵器」「独裁者を倒して民主化を支援」
アメリカによる〈民主主義〉を装った新しいタイプの侵略手法なのである。


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彼らは暴力的な行動で政府を挑発し、国際メディアがそれを「独裁者に弾圧される市民」という分かりやすい図に当てはめてイメージを広げてゆく。無防備な市民を救うという理由でNATO(北大西洋条約機構)軍の武力介入が正当化され、最終的にターゲットになった政権は「民主化革命」という崇高な目的のために、内部から自然に崩壊したことにされるという仕組みだ。(p.105)
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リビアのカダフィも殺られた。同じ手法で。
カダフィ殺害のニュースを聞いた時に感じたとてつもない違和感。
それを去年日記にも書いた。
(→カダフィ大佐の死


私の中では、カダフィは「西欧から自国を守る勇気ある独裁者」。
そしてリビアは、教育も医療も無料で質が高く、家も電気代も無料、ガソリンは格安で税金もゼロ、農業や他の職業につく場合も手厚くサポートされ、リビア人の女性はとても尊重されていて、夢のような暮らしやすい国…というイメージだった。


だがしかしこれは、私がアフリカに行って現地を見てきたから言えることなのだ、と今は思う。
日本に居て、アメリカの通信社から流れてくる情報だけで、どうしてリビアが夢のような国であると思えよう?
日本にいる私たちは、カダフィが反政府軍に対して爆撃をしかけたというニュースは繰り返し目にしたが、リビアのトリボリにある「緑の広場」で、全リビア人口の3分の1である170万人が集まり、NATOの爆撃に抗議したというニュースはまったく流されなかったのだから。



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ではなぜリビアは攻撃されたか?


カダフィは大量の金を原資に、ドルやユーロに対抗するアフリカとアラブの統一通貨・ディナの発行を計画していたという。

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統一通貨であるディナが実現すれば、アラブとアフリカは統合される。だが、石油取引の決済がドルからディナに代われば、基軸通貨であるドルやユーロの大暴落は避けられないだろう。これについて、フランスのサルコジ大統領もまた、リビアを「人類の金融安全保障への脅威」と呼び、危機感をあらわにしていた。(p.122)
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独裁者からかわいそうな民衆(リビア人)を救うための攻撃なんかではない。
自分たちの巨大な利権を守るための戦闘だったのだ。

2000年に石油取引をドルからユーロ決済に変えたサダム・フセインがなぜ処刑されたか、分かったような気がする。


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シリアはどうか?
反政府軍へのシリア政府の弾圧というニュースが大げさに報道されているが、反政府軍というのはいったい誰なのか? 
民衆は本当にアサド政権を倒して自由になるのを望んでいるのか?


シリアはリビアほど裕福ではないが、非常に安定した国であると聞いている。
シリア人の多くは、今の安定した生活を守りたいと望んでいると。
アサド大統領は、自由な選挙で選ばれた指導者で、その欧米に屈しない姿勢は国民の絶大な支持を得ているのではなかったか。(野田政権とは真逆ですね)
〈平和的デモを血祭りに上げるシリア政府〉という報道が、事実と反していることを知られるのが困る人間がいるのではないか。
つまり、現地に入り、シリア一般国民を取材し、事実だけを報道しようとする勇気あるジャーナリストを、忌ま忌ましく思っている人間がそこに居たとしたら?
武器を供給している外国の誰かが、別の意図でシリアに内戦を仕掛けているという仮説。
・・・・・ああ、なんか恐ろしいことを考えてしまった。



私たちは、映像を見る時、その映像にただ目を奪われるだけでなく、それがどこから発信されているかに注意すべきなのかもしれない。


今なら、繰り返し報道されている中国での反日デモ?の様子かな。
さて、中国と日本がいがみ合って得をするのはいったい誰か?
あるいは、そのスキに重大な欠陥法案を閣議決定しようと企んでいる輩はいないか。


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読む進める度に「パズルのピースが、カチリと音を立ててはまる」感触を受ける。

大阪府が出した〈教育基本条例〉にひそむ深刻な問題点や、知らないうちに客観性を奪うテレビの恐ろしさなど、読みごたえがある良書だと思う。

「無責任な政府や選択肢を提供しないマスコミを野放しにしてきた」私たちがこれからめざす道はどこか?

IMFと決別し、貧困化からの脱却に成功したアルゼンチンの例など、世界にお手本はいくらでもある。

「政府は必ず嘘をつく」

これに気づいたとしても「もうどうしようもない」と諦めることは、既存の悪構造を支えてしまうことだと、自覚することから始めなくては。


最後に、アメリカの大学生・ポール君の言葉を。

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「日本の人たちは海外に過大な期待を持つよりも、今こそ国内のフリージャーナリストや体制側に組み込まれていない学者、専門家を全力で支えるべきだと思います。企業の息がかかっておらず、自分の足を使って現場の声を伝える人間は、どんどんつぶされていく。彼らを孤立させないことは、僕たちのような一般市民が身を守ることにつながるのです」(p.40)
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私は少額ではありますが、毎月、信頼できるジャーナリストに資金援助を続けています。
彼らを孤立させないこと。
私たち庶民に出来ることは、まだまだありそうです。







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コメント

  1. みつき | qx6UTKxA

    残念。
    市の図書館蔵書にありませんでした。

    しかし、ざざサンおススメの本に失敗はないので
    アマゾンでポチしてみました。
    来るのが楽しみです。

    関係ないですが、木下黄太さんのブログが表示されませんね?
    引っ越し?抹消?
    もしご存じでしたが教えてください。

    ( 10:35 [Edit] )

  2. ざざ | -

    >みつきさんへ♪

    こんにちは^^

    私は図書館で借りたのですが、今から本屋に行ってちゃんとお金出してこの本を買おうと思います。
    こういうことを書ける優秀なジャーナリストを、全力で支援しなくては!
    この方の書かれた「ルポ・貧困大陸アメリカ」も以前に読んだ記憶があるのですが、も一度読み直したくなってきました。それも買ってこようっと♪


    > 関係ないですが、木下黄太さんのブログが表示されませんね?

    あ、ホントだ。なんでだろう?
    ・・・と調べてみたらラエリアンなんとかっていう団体からgoo事務局に嫌がらせがあったもよう。
    しばらくブログは閉鎖するようですよ。
    そのうちお引っ越しなさるかもしれませんね。

    ( 11:09 )

  3. ぴろせ しのび | -

    読みたいが

    まだ読書にふける時間がございません・・・。もうすでに3冊ほど読みたくて買ったんだけどね。

    原発ゼロは閣議決定しない!?鼻毛出てる経団連のおやじが怒ってるからか?そんなことで揺らぐような決断しかできないのか。なぜ建設途中の原発を進行させるのか、核燃料サイクルも当面継続するのか、一時細野を民主党の代表選に出そうとしていたでしょ。あーーーーーーなんも褒めるとこなんてないっす。

    頭おかしすぎるでしょーーー。

    ( 20:34 )

  4. ざざ | -

    おヒマな時どーぞ♪

    読書の秋、、のせいか欲望がムラムラと。
    大量に借りては、片っ端から読んでます。

    2050年に一番悲惨な国は「日本」なんだってーーー。
    外国の調査より。
    やっぱりね、もうすぐたくさんの人が病気になり、予想以上の人が亡くなることでしょう。
    原発を続けようが経済はメチャクチャですよ。
    日本の人口も大幅に減るでしょうね。
    これ、ぜんぶ「人災」ですものね。

    エンマさまがどこかであの人たちの悪行を見ていて下さいますように。
    そして、舌を引っこ抜いて高濃度の放射生物質の溶けた液にひたらせて、地獄の苦しみを味あわせてくれますように。

    ( 19:51 )

  5. ぴろせ しのび | -

    日本が

    原発ゼロにできない、ここにもアメーリカがちらついてるよねー。


    2050年、娘は生きてるはず。そんな国では困るー。

    ( 20:11 )

  6. ざざ | -

    うちのムスメも

    たぶん生きてるーーー。
    私はこの世にいないかもしれないけど、ムスメ世代はまだ子育て真っ最中だろう。

    そして、今霞ヶ関で大きい顔してるジジイたちの息子や孫が、またさらにどーしようもない政策をあーでもないこーでもないって言ってんだろうねぇ。
    自分たちの懐を潤すことしか興味のない悪党たちがね。

    ( 20:18 )

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