木下黄太さん講演会「松本は、長野は大丈夫!? 行路を定めるための今。」
に行ってきました。

定員100名。そのうち半数以上(挙手を見た感じでは)が3.11後に移住してきた人たちだった。


眼光鋭く、よどみなくハッキリした口調で話される。
とつなんの私の耳にも 難なく入ってくる。センテンスが短いので、ものすごく聞き取りやすい。
時に声を荒げ、時に冷静に。
木下さんのところに送られてくる膨大なデータ(異常症例や今までにあり得なかった異常事象など)は、まさに今実際にこの国で起こっていることであり、まもなく起こる膨大な被害の序章に過ぎないのかもしれません。
それを木下さんは分かっていらっしゃる。
チェルノブイリでもまず人がバタバタと死んでいって、よくよく調べたらそこがものすごい汚染地だったということが分かった…という印象的な言葉。
ああ、だから木下さんはこうやってあちこちで講演しているのか。
私たち松本市民の気のゆるみを見てとると、すかさず警鐘を鳴らしにくる。
断定できないことは断定はしない。
事実から読み取れることを、数値を交えて話してくれる。
公の場で言いにくいことに関しては、うまく比喩でかわす。
言葉の裏を読め。………ハイ。重々承知しておりまする^^


お話の内容は、大体私の認識しているところと同じ、でした。


長野県と一口に言っても、地域によって気候も習慣も違う。
トーキョーから長野に来て、一番驚いたのはそこ。
長野市のある北信と、松本のある中信地方では、雪の量も文化も、同じ県内とは思えないほど違うんです。

route930_convert_20121112005259.jpg
http://gunma.zamurai.jp/pub/2011/route930.jpg(早川先生のブログより)

3.15に長野県をかすめたと考えられる放射能プルームの汚染ルート。
山や風向きが影響して、この時の汚染度も県内で大きな違いが出た。
地名はあえて書かないけれど、あの日、長野県はまだらに汚染された。
それを考えてのことだが、私も木下さんと同じく、ただ「長野県産」と表示してあるものはまず買わない。
松本産、塩尻産なら買う。できればもっと詳しい地名が入っていたらそちらを買う。(私が市内で畑を始めたのも、その判断があったから)
農家さんの名前入りなら、なお良し!
でも他県の人にとっては、長野県産は長野県産、なのだ。
ましてや外国のひとから見たら、軽井沢も長野市も塩尻もみーんな一緒。
海外の認識では、長野県は当然「汚染地」となっている。
悲しいことだけれど。


             usa3152.jpg


松本は、愛知の豊橋と同じくらいの汚染レベルだそうだ。
通常であれば、健康被害は「おそらく」出ないであろうと思われるレベル。
が、気をつけなくてはいけないのは、食物からの内部被ばくだ。
信州の人たちは、この季節、山のものをよく食べる。
キノコ、山菜、あと今なぜか信州ジビエを食べましょう的なキャンペーンをやっていて、野生の鹿肉を出す料理店も多い。
実は、こういうのが一番危険。
野生のキノコ=セシウム吸着剤を食べているようなものだと、木下さん。
だから、食には気をつけていなければならない。
松本の給食は、おそらくさほどケアされていないだろう、と。


             harugohan.jpg


さて、この講演を聞いて感じたことをいくつか。(ちと毒吐きますよー)


ここまで書いといて何なんですが、ここはヤバイ、ここは比較的安全…という議論が、もういい加減私の中で空しくなってきている。
だってね、日本全国に危険な原発が54基もあるんですよ。
今回は福島第一原発がたまたま事故を起こして、周辺の人が避難を余儀なくされたけれど、たとえば、関東から西日本に決死の思いで移住して、そこでまた原発事故の被害に会わないとも限らない。
この国が原子力に依存している限り、逃げ場はないんだもの。


私たちがこんな被害を受けているのは、いったい誰のせい?
家も仕事も健康も家族も故郷も捨てて、思い出のいっぱい詰まった土地を離れなければならないのは、いったい誰のせい?
問題の構造に対する理解を 曖昧にしてはいけないのだよ、くれぐれも。
私たちはいつだって「自分の頭でじっくり考える資質」を求められている。
誰が加害者で、誰が被害者なのか? 責任を取るべきなのはいったい誰なのか?
だから、放射能を気にするのはもちろんだけど、根本的な問題をまず解決に導かなければ、私たちの子どもは永遠に守れないってこと。


それを、放射能だけ気にして原発問題に無関心な人とか、放射能すら気にせず何ら問題意識も持たない(大多数の)人たちに言いたいノダ。
(そこに来ていた何人の人が、このあとの脱原発デモに参加しただろうか)


あとね、自分で測って自分で判断しなきゃってこと。
ここくらいの低い汚染になると、個々の判断によるしかない部分が大きいので、ホットスポットや都心に住む人たちよりはある意味難しい選択を迫られるかもしれない…とも木下さんは言っていた。
核種がたまるところはどこか? 具体的にどの場所が危ないのか?
性質を知れば、落ち葉や薪ストーブ用の薪の(放射線量が)高そうだなーって、きっと小学生でも分かると思います。
そういうのも含めて、私たちは他人の判断を仰ぐのではなく、自分で判断していかなければいけない。
「ヤバイかな?」と思ったら、まず自分で測ってみる。
土壌検査を受け付けてくれる機関は、どこの自治体にもありますよね?
(木下さんも「まず測ってみて下さい」を繰り返していた)

もし仮にあの場で木下さんが「全然大丈夫ですよ♪」と言ったら、鵜呑みにするかっていうと、しないですよね。
明らかに自分に出ている症状のほうを信じますでしょ?私たち。


・・・・・というようなことを思いながら聞いていました。


ネットで流れている情報は、すべてが真実とは限らない。
この人の言うことは信じられる、と妄信するのも危険。
危険を避けながら、原発をなくす(クサイ臭いは元から断つ!)運動に参加する。 ※私とムスメ、このあと午後に行われたデモに参加しました。冷たい雨の降る中「ゲンパツなくてもええじゃないかええじゃないか〜♪」と。


自分にできることは、やる。
まだ見ぬ(決して会うことのない)7代先の孫たちに、永遠に処分できないような核廃棄物を残すのではなく、私たちのいま見ている美しい自然を残すために。



line11.gif



あ、そうそう!
今日ムスメがすごいもの見つけた。これ↓
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チャーリーのチョコレート工場のウォンカチョコだお♡
残念ながら金のチケットは入っていませんでした。



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コメント

  1. ぴろせ しのび | -

    なるほどねー

    本当に、どこに住んでも逃げ場がない。自分で判断して守るべきものを守るしかないですね。買い物してても、悩むくらいなら買わないことにしています。それでもいくらかは内部被ばくしてるのだろうなとも思います。まっこがどこかの講演会に出かけて、今日本の国内で内部被ばくしていない人を探すほうが難しいという話を聞いてきたって言ってました。

    最近のテレビ、日光の紅葉、日光のグルメ一色でしたよ。
    原発の影響はなんもないことになってるのですかね・・・。私はこんなの放送していいのかよって思いながら見てましたけど。

    ( 00:06 )

  2. ざざ | -

    そうなんですよねー

    でも、逃げ場はあります!だいじょーぶ!
    ぴさまのお住まいの所は 大丈夫ですよ(ピース!)


    日光とか、うーん。私だったら行かないです。
    てか東京もマスクしている人なんていないですよ。ビックリしました。
    もうみんな忘れちゃったのかな?
    インフルエンザの流行はすぐに伝聞で広まるのに、放射線障害による病気や症状は、多すぎるから見えないんだろうか。
    木下さんの話を聞くと、明らかに若い人の突然死などが増加しているらしいのだけど。


    私はどこかのアイドルさんが福島の村で、そこで採れた米や野菜をおいしいと言いながら食べている番組が流れたと聞いて、いいのか?それで…と思ってます。
    そんなことばっかりです。

    ( 02:33 )

  3. ぴろせ しのび | -

    日光の

    番組でこんなの・・・って思ったのが、地物の見事なまいたけをステーキ皿にどーんとのせたまいたけステーキでした。あの事故がなきゃ私も「うまそーv-10」ってなったと思いますけど、今は「キノコ・・・・」です。

    ( 15:02 )

  4. ざざ | -

    Re: 日光の

    まいたけはヤバイだろーーー。

    市場でも、まつたけにおじちゃんたちが群がってるのを見るにつけ
    なんで今この時にキノコを食べようと思うのか、全く理解できない私ですぅ〜。
    でもさすがに若いお母さんは群がってませんでしたよ^^

    ( 18:36 )

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