2年間のがん闘病生活に苦しんだ末、5日に亡くなったベネズエラのチャベス大統領。
この知らせに、私は少なからずショックを受けました。
「まだチャベスがいる」
…いつもそう思ってました。
今の心中はこんな感じ。
「人間はこんなに早く逝くのか」
そう、樋口レポートの責任者たちの葬儀で樋口廣太郎アサヒビール会長が言った言葉です。
意味は……樋口さんの言葉と同じ意味です。


日本のメディアのこのニュースの扱いの小ささを見ると、地球の反対側の南米の貧しい国の一大統領の死は、さほど関心の高いものではないのでしょう。
そんなことより、中国から飛んでくる有毒ガスのほうが気になりますもんね。


でもね、この方はすごい人だったんですよー。
数々の伝説を残した人物でもありました。
なんせ敵国の陣地(国連)で、ブッシュ元米大統領を悪魔と呼び、アメリカにガチでたてついた人なんですから。


02d9a1c2b5563d3f6d2ae22f3bb53737_XL_convert_20130308092032.jpg彼はベネズエラ国内だけでなく、南米のカリスマ。
ゲバラの再来とまで言われていました。
彼を選び、支持したのが、政治に無関心だった貧困層の人たちです。
チャベスがいかに多くの人々に愛されていたか、首都カラカスでの出棺式に集まった群衆の映像を見れば分かります。
赤、赤、赤。
チャベスに敬意を表し赤い服を着て、ベネズエラの旗をもった群衆の写真。(→


さて、これだけ民衆の支持を集めたこのウゴ・チャベスという男、どんな人物だったのでしょうか。


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ベネズエラという国は、本来は豊かな産油国です。
が、チャベスが出てくるまで、その利権はアメリカの企業が独占していました。
恩恵を受けていたのは、一部の富裕層のみ。


チャベスは、まず石油の利益を社会福祉に還元しました。
貧困層重視の政策に力を入れました。
貧困層の医療費を無償化、大農場の分配政策。
それまでは貧困層は学校にも行けませんでした。
チャベスは300万人の文盲に文字を教え、大学までの教育を無料にし、自立した支援を目指したのです。


チャベス大統領の目的は次の2つ。
国内に社会的な公正を確立すること、そしてアメリカへの依存を抑えること。


チャベスの行った改革により、「何をやっても変わらない」と諦めていた民衆は権力を取り戻し、貧困層にも公正な形で富が分配されるようになりました。


またチャベスは国内だけでなく、周辺諸国の国民の要求に沿った政策をすすめました。
「アメリカの裏庭」と言われ、アメリカに属する独裁政権に長いこと牛耳られていた中南米諸国の人々は、チャベスと同じく、独立と公正を求めていました。
チャベスの行ったボリバル革命は、中南米にとって理想的な政府のモデルだったに違いありません。
ボリビアで初の先住民系のモラレスが大統領の座についたのも、反米化と新左翼運動のこうした流れが影響していると言えそうです。



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さて、面白くないのはアメリカと、今までさんざっぱら美味しい汁を吸っていた一部の富裕層たちです。
こいつらは……あ、失礼。ついつい言葉が悪くなってしまいました。
チャベスのおかげで多大な損失をこうむったこの方達は、反チャベスで連帯し、当時支配下においていたメディアを通じ、デマや中傷などのチャベスに関するネガティブキャンペーンをくり返します。
(5つあった民放局すべてを反チャベスの財界人が所有していたらしい。日本で言えば、日テレ・テレ朝・TBS・テレビ東京・フジの所有者が同じで、毎日同じようなプロパガンダ放送を垂れ流しているようなもの。オソロシイ!)


そしてついにブッシュ政権(CIA)は、ベネズエラ国内で軍部によるクーデターを起こします。
チャベスは大統領の座を奪われ、監禁され、処刑寸前までいきました。
が・・・・・!
なんとなんと・・・・・!
この時は、市民が命がけでデモを行い、市民自身がチャベスの命を救ったのです!
「憲法に書いてある!大統領をクビにできるのは、国民だけだ!」と言いながら。


文盲だった国民は、チャベスの教えのとおり、憲法を熟読し、自我を取り戻していたのですね。ウルウル。இ_இ

市民がチャベスを救った軍事クーデターの真実
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Bushwar/venezuela_coup.htm



 ↑  ↑  ↑
これは感動モノ。チャベスは本当に国民に愛されていたんです。




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さて、チャベス大統領の死因である「がん」について。
どこのがんであるかの報道は、探しても見つけられませんでした。
4回手術を受け、直接の死因は術後の感染症である肺炎だと。
チャベスが死んだ今、どこのがんかなんてどうでもいい話なんですけど。


暗殺のテクニックは、今やかなり用意周到に行われるといいます。
長期にわたり じわじわと体を蝕むがん誘発兵器。
実際チャベスは生前、自身を含む南米の反米指導者たちが次々にがんに罹っている背後には、アメリカの陰謀があるとの見方を示したことがあります。


チャベス大統領、相次ぐ南米首脳のがん「米の陰謀」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGN29008_Z21C11A2000000/



ベネズエラのマドゥロ副大統領は、故チャベス大統領にがんウィルスを注入したとして、アメリカを非難しています。


ベネズエラ、チャべス大統領を殺害したとして米を非難
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/35654-ベネズエラ、チャべス大統領を殺害したとして米を非難



・・・・・真偽のほどは分かりません。
58歳でがんで亡くなることは珍しいことではないでしょう。
が、現在がんにかかっている南米の反米指導者たちの年齢と数を考えると、チャベスの言う通り確かに「確率論的に不可解」だと言わざるを得ないでしょうね。



・・・・・さて。
今から重要なことをさくっと書きますよ。いいデスカ?
下の資料をご覧下さい。(特に赤い線のベネズエラのとこ)


451f4f67-s_convert_20130308110102.png
(資料はこちらから拝借しました→


がんを発症したのが2年前。
ベネズエラにサウジを越える2.97億バレルの石油があると公式に確認・発表されたのが2010年…。

何でもないけど・・・・・気になったから・・・。



中南米の真の英雄ウゴ・チャベス大統領に敬意を表します。
安らかにお眠り下さい。
チャベスの残した遺産を、ベネズエラが受け継いでいけますように。



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