ナマの小出さんに会いたくて、行った。

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内容は、あの日からほぼ毎日のように見聞きしていたことだったので、新鮮さはなかったが、それでいいのだ。
今日は小出裕章という人に会いに行ったのだから。


あの日、3.11の原発事故の日。
それまで無関心でいたゲンパツというものの抱える問題を、いきなり目の前に突きつけられた。
知らなかったわけではない。
地震国なのに、異様な数の原子力発電所が建っていること。
そこで働く下請け業者の人たちの被ばくのこと。
田舎に危険を押しつけて、都会はそれを享受しているだけだということ。


見ないようにしていた。
危険だけれど 必要悪なんだと、思い込んでいた。


そんな「見て見ぬフリ」が出来なくなった状況におかれて 私は初めて知った。
私たちがのほほーんとしていた何十年もの間、迫害されながらも、ずっと一貫して原子力利用の危険性を訴え続けていた人たちがいたことを。
そんな熊取6人衆のうちの一人、小出裕章さん。
2年前から ずっと会ってみたかった。
あなたの書いた本は、ほとんど読んだ。
あなたの言うことすべてに共感を覚え、私もそうしたいと、思っていた。
でも・・・・・。


小出さんは言った。
「今回の事故も、今まで原発が乱立するのを放っておいたのも、大人の責任」
「大人は汚染を引き受ける義務がある」
「子どもは何としても、被ばくから守ってあげなければならない」
「子どもには安全な食材を。その代わり今出回っている100ベクレル以下の食材は大人が食べる」


あなた方はずっと黙って見て見ぬフリをしてきたんだから…と、
無言で責められているような気にさせられる。
でも、ちょっと待てよ。
確かに責任は大人にある。でもそれとこれとは、話が別。
最悪のことが起きてしまった。仕方ない。時間は戻せない。
だからこそ、今からのことを、私たちは考えなくちゃならないんだ。


子どもには安全な食材を。
大人には汚染されたものを。


でもこれ、聞こえはいいけれど、あまりに非現実的。


子ども「だけ」が、キレイな食材を食べる…なんて、現実では不可能だ。
子どもが居る家庭には、当然大人も居る。
大人だけは汚染食材を食べて、子どもには別の食材を使って料理しろというの?
コンビニなどで、子どもが簡単に手に取れるお菓子や飲みものは?
外食は? 
ファミレスは、子ども向けのメニューを作り、すべて別の調理ラインで安全なものだけを提供できる?
スーパーで、キレイなトマトと汚染されたトマトを、別々に分けて並べる?
キレイなトマトを買えるのは誰?
レジのお姉さんは、その客をどうやって見分けるの?
スーパーや外食産業に、本当にそんなこと期待できるのか?


無理っしょーーーーーーーー。


そんなことしたら、キレイな食材は全部、子どもじゃなくて一部の富裕層や官僚である老人(放射能の影響のほとんどない年齢層:)の胃袋に入ってくだけ。
この国に、また新たな差別を生み出すだけです。


子どもには、汚染されていないものを食べさせる。
これは当然なんだけど、同時に、大人も汚染されていない食材を食べる。
・・・・・これが、あたしの意見。
超現実的で、実行可能な方策。


子どもを育てている人なら分かると思うけど、子どもが病気になるより、自分が病気になる方が数倍ツライ。というか大変。
看病する人が倒れたら、本当に大変なのよ。
だから親は何があっても健康でなくちゃいけないのっ!
少ない確率だとしても、ガンになるかもしれないと分かっているのに、なんで汚染されたものを食べなくちゃならんのだーーー。
あたしがガンになって倒れたら、ムスメの面倒は政府が見てくれるの?!(怒)



日本全土が深刻な汚染にさらされたワケじゃないんだから、
今、放射線管理区域に相当する地域に住んでいる人たちを、家族ごと移住避難させる。
その土地は、人が入れない区域として、永遠に封鎖する。
もちろん、そこで農作物は作らない。
除染・移染はしない。あきらめる。
それにかかるお金を、原発被害にあった人たちの移住費用にあてる。
封鎖した高濃度汚染地帯を、申し訳ないが、今ある核廃棄物の処分場にする。
人は、立ち入れない場所。
もとは、美しかった土地。
この事故を、風化させないために、そうするべきだとあたしは思う。
そして、これ以上の核廃棄物を作らない。
原発をすべて廃絶する。
フクシマは犠牲になってくれた、と思おう。
私たちの目を覚まさせるために。
悲しいけれど、それが一番いい方法だと思うのだ。



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「あの時おまえは何をしていたのだ?」
未来の子どもたちからそう問われたら、胸を張って答えられるような大人でありたい。


この事態を許した大人として、責任はとる。
でもそれは、汚染区域に住み、汚染食材を食べることでは、決してない。


四面楚歌の中、ずっと頑張ってこられた小出先生のことは尊敬している。
でも小出先生にも、汚染食材は食べて欲しくありません。
あたしも食べませんし、もちろん日本中の人みんな。





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今日のブランチ。
チーズナンとカレー。
もちろん厳選された食材で作りました♪




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コメント

  1. ぴろせ しのび | -

    ほんと

    私も小出さん尊敬してますが、実行するにはちょっと誰も賛同しないし、実際ことは動かないし現実的でないのだなあと思います。

    ついこの間まで福島県の野菜できました!的なCMやってたの見ましたか?おいしそうにジャニタレさんが野菜を食べてるんです。ポストハーベストのことをまずいと取り上げるけど、自国の放射能汚染はさらにまずいのになんもないようなこの感覚。こわいですね。

    ナン、超うまそう!!
    こちらはインド人が多いのですが、旦那が会社の隣の席がインド人で、英語ではない言葉で話しかけられてわかんなーいって言ってます(笑)名前も教えてくれたけど難しくて覚えられないって。そして私は1階に住む夜な夜な騒ぐインド人ムスメによく英語で話しかけられます。

    この前は昼間なのにgoodnightと言われました。ねるんかい!!

    ( 22:12 )

  2. ざざ | -

    小出さんが遠くに行ってしまった

    ・・・と、感じました。
    大人がみんなで汚染を引き受けようというのは、推進派にとってウハウハの案ですもの。
    今の小出先生は、推進派にとって、痛くもかゆくもない存在なのだなと、ふと思いました。


    ええーーー!隣りの席がインド人!?
    いいじゃないですかー!そんなチャンス滅多にないですよ。(何のチャンスだ?^^)
    ヒンズー語かな? 20種以上の言語がある国ですからねー。
    もしかしたら、訛った英語かもしれませんよ(爆)


    日曜日の昼間は、時間があればピザを焼くことが多いんです。
    あの日は気分が変わって、ナンにしたんですけど、まぁまぁの出来だったかな?
    なんせフライパンと、魚焼きグリルで作るもんだから、毎回違う出来栄え(苦笑)。

    あと、カレー食べると、あとから胃にくるようになりました。
    年、ですね^^

    ( 22:51 )

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