ムスメが学校に提出する夏休みの日記。
「カンボジアで学んだこと」というタイトルでいろいろ書かれてあった。
読ませてもらっての感想。
今年12歳になるムスメは、あの4日間、私たち大人(=汚れた)とは違う視点でカンボジアを見ていたようです。


例えば、いきなりの停電。
私たちが泊まっていた高級ホテルはもちろん影響はなかったのだけれど、バルコニーから見た町が辺り一面真っ暗で、野犬の泣く声だけが暗闇に響いている…というシチュエーション。
11年間日本で生きてきて「夜の停電」の経験がまったくなかったんです、ムスメには。
なので、けっこう印象に残ったらしい。


ホテル前の路上で、さっきまで自分の母親と話していた地元のカンボジアのおじさんが居たところに電気はなくて、自分の居るホテルの部屋にはこうこうと灯りが点き、温かいシャワーがいつでも使え、インターネットだってできているという事実。
自分の居る所のほうが、カンボジアでは非現実なんだな、と。


あと、アンコールワット見学に来ていた大勢のカンボジア人の子どもたち。
どこかの国の慈善団体が引率していたようでした。
その子どもたちの3人に1人くらいが、靴も履いていなかったこと。
着ている服も穴があいていたり、汚れていたり。


「コレ、1ドル。オネエサン、買って」と言いながらまとわりつく物売りの子供の姿にも、ショックを受けていたっけ。
私が買わずに立ち去ると、「ねぇ、なんで買ってあげないの?かわいそうだよ!」とか言う。
1ドル=100円でしょ、100円くらいあげなよ。うち持ってるよ。
……そんな時のムスメは、いつもちょっと泣きそうでした。


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子どもの物売りから買うこと、物乞いの人にバクシーシをあげること。
私や修造が そういうことについてどんな考えを持っているか、ムスメにはきちんと話しました。


こうして観光客の集まる場所へ 出て来られる人はまだいい。
1日3ドル手に入れれば、ここでは優に暮らせるそうだ。
「1ドルくらい…」と思った外人観光客が3人その人にお金をあげれば、生活は成り立つ。
考えたくないけど、そのためにわざと手足を落としたり、子どもにボロ服を着せたり食べ物を与えず痩せさせて、同情を買うように仕向けたりする親もいるという。
ドライバーさんが言ってたけど、本当に貧しい人たちは、観光客の目につかないような田舎に大勢居るんだ、と。


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ムスメがほとんど着ないうちにサイズが合わなくなって着れなくなった服のうち、新品同様のものだけを選んで日本から持参した。
大きなキャリーバッグの半分ほど。
日本では、いくらキレイでもお下がりの服を嫌がる人は多い。(私はむしろ嬉しいけどね)
バザーでも、タグの付いた新品じゃないとダメ!(売れないから)というところが多いんだもの。
本当に贅沢だよね、日本人て


ドライバーさんに事情を話したら、ある孤児院に連れて行ってくれた。
入り口で記名し、セキュリティーチェックを受け、プレートを首にかけてもらい中に入る。
突然の日本人親子の訪問に、驚きながらもとても喜んでくれた。


施設について丁寧に説明してくれた青年は、見るからに人の良さそうな顔をしていた。
子どもたちもきちんとした管理のもと、生活できているという印象。
パンフレットに、子どもたちの写真を撮るのはNG…とか、他にもいろいろ注意事項が書かれてあって、好感が持てました。
子どもを「孤児院ツーリズム」の道具にしているような施設も中にはあるらしいからね。


子どもたちは私たちより、ムスメに興味津々(笑)。
子ども同士は言葉が通じなくても分かり合えるようで、身ぶり手ぶりで自己紹介し合ってました。
ムスメが自分と同じ11歳と知って、背が50センチくらい違う男の子(もちろん男の子のほうが低い)は目をまん丸くして驚いてたのが可笑しかった。



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これからのムスメの人生の中で、カンボジアという単語を目にする機会があったら、きっとムスメは、トゥクトゥクで街を案内してくれたおじさんや、トレンサップ川をたらいを船にして漕いでいた少年や、みやげ物をオマケしてくれたお姉さんたちを思い出すだろう。


親のいない子どもや、犯罪や薬中毒で親が子どもを育てられないなどの話を聞けば、あの時施設で出会ったカンボジアの子どもたちの顔を思い浮かべるだろう。


そして、きっと他人事ではいられなくなって、はるか遠いその国にまた思いを馳せるのだ。



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そこに行ったことがある、その国の人と話したことがある……というのは、実はとても大きい意味を持つ。
そこに住んでいる人を知っている…というだけで、人はいきなりそのことに無関心ではいられなくなるんだもの。


あることに関心があるかないかなんて、意外とそういう単純なことだったりするでしょ。



だから、いろんなところに行ったり、人に会ったりするってのは、とても大事。
外国に行って、いろんな人に会って、話して…っていう行為は、極論を言えば世界平和にもつながるのだよ。うん。


ムスメにとっては3度目の海外旅行だったけど、今回のカンボジアの旅は、初めてムスメの中に何かを残してくれた旅になったようだ。
あれ以来、100円の価値が変わったらしく、100均でもムダ遣いしなくなったからね(爆)。





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