久しぶりに読んだ本の感想なんぞ。

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ハチはなぜ大量死したのか

ローワン・ジェイコブセン
文藝春秋 2009-01-27



あちこちで紹介されているから、読んだことがある人は多いかも。
なるほど。面白い。
中里京子さんの訳がいい。オススメ。


2006年から2007年春まで、北米を中心に、北半球4分の1のミツバチが消えた。
養蜂家が巣箱を開けた時、そこにいるはずの働きバチがこつ然と姿を消していたのだ。
いくつかの死骸。崩壊するコロニー。
この突然起きた奇怪な現象は、その後全世界で報告され、人々はこれを蜂群崩壊症候群(CCD:Colony Collapse Disorder)と呼んだ。


原因は何か?


さながら推理小説のように すすんでゆく。
容疑者は山ほどいた。
ミツバチの体液を吸い尽くすダニ、携帯電話の電磁波説、地球温暖化説、遺伝子組み換え作物説、新種のウイルスや伝染病説…。
が、どれも決め手に欠けた。
そしてついに、第五章「夢の農薬」へ‥‥。


本書では、原因がネオニコチノイド系の農薬だとは、断定していない。
一つ一つ考えうる原因を検証してゆく中で、効率を求める人間が作り上げた養蜂の歴史、農業の大規模化など、ミツバチをめぐる環境の問題が複雑に絡まり合っていることを示唆している。



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ミツバチがいなくなると、何か困ることが起きるのか?ですってー?
まず、ハチミツがとれなくなって、くまのプーさんが困る。
…じゃなくてぇーーー。

ミツバチは受粉という、とっても大切な役割を担っているのです。

私たちが食べている木の実や果実は、受粉しなければ結実しない。
アーモンドやナッツなんて食べなくてもいいわー。果物もあんまり好きじゃないしぃー。というアナタ!
コーヒー豆も、キュウリやトマトやピーマンも、ふだん野菜だと思って食べているほとんどのものが、実は果実の一種なのです。


あなたが毎朝欠かさず飲んでいるスムージーも、健康のためにとせっせと摂っている生野菜サラダも、ミツバチのような花粉媒介者が受粉してくれなければ、食べられなくなる。
私たちの大好きなチョコレートも、原料であるカカオの花粉を交配しているのは野生の虫たちだ。
牛乳や肉は、どうか?
牛に受粉は必要ないらしいが(笑)牛は何を食べているだろうか?
クローバーやアルファルファなどの青い草。
そのクローバーでさえ、花が種をつけるには、ミツバチの受粉が不可欠なのです。


こう考えると、もしミツバチがこの世からいなくなってしまったら、私たちいったい何を食べて生きていけばいいのでしょう?
作物は高騰し、もし食べれたとしても、キュウリ1本1000円…てなことになりかねない。
姉さん事件です!



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ミツバチは、花が一斉に咲き出す春先に活動を始める。
しかし、春より前に受粉が必要なモノに対しては、強制的に受粉活動をさせる。
カリフォルニアのアーモンド農場。
ここではなんと、2月にアーモンドの白い花びらが舞う。
アーモンドは自家不和合の植物なので、違う種類の木に咲いている花を受粉させないと実が実らない。
ということは、ミツバチを木から木へと移動させる必要がある。
広大な敷地内を、一種類の花でミツバチのお腹がいっぱいにならないように、ハチの過飽和状態を作り出さなくてはならない。
そのため遠くからミツバチを「レンタル」し「設置」する。


知らない土地に連れて来られ、時期でもないのに働かされ、病気にならないよう殺虫剤と抗生剤を投与され、ミツバチのサプリメントなる餌を与えられ、外来種の病原菌や寄生虫と戦いながら、多大なストレスのもと酷使され続けてきたミツバチたち。


生産性と効率性を求める人間の経済に組み込まれ、犠牲になった。
長い時間をかけて弱っていたコロニーに、とどめを刺したのが「ネオニコチノイド系農薬」だったのかもしれない。


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人間は、お金のためにいろんな生き物の生態系や自然そのものを壊している。
そのためにいろんな生き物が犠牲になってきた。
時々、思う。
人間は、誰かの犠牲になっているのだろうか?って。


原発という廃棄できないモンスターを作り出し、自分たちの寿命や生きる環境を破壊しているのは、まぎれもなく人間自身。
いつまでたっても戦争はなくならない。
たぶん人間をコントロールできるものはこの世にはなくて、人間が人間を犠牲にしていくしかないのだろう。


人間をこれ以上地球上に殖やさず、少しずつ減らしていったらどうかな。
あ、これ麻生発言と同じか(苦笑)。





あたしは 虫と 仲良くしたい。











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