books.jpeg『凛とした女の子におなりなさい』

女の子だからといって
ヨワヨワしていたり
メソメソしていたり
何かというと他人を頼りにして
愛しいと思われてみたり
そんな子である必要はないのですよ

助けてやりたいとか
庇ってやりたいとか
守ってやりたいとか
男にとってはいい気分だろうけれど
そんなもの 美徳でも
魅力でもありゃしない
いいかい 女の子だって
強くってもいいんだよ
粗雑であったり
乱暴であったり
不行儀が平気は困るけど

ちょっとした挨拶の誠意と
心地よい微笑の会釈と
問われた時にハイと答える
意志さえ感じさせれば
強くっていい
男は自分が弱い者だから
縋りつく子を抱きしめるが
そんなのは三日だけの愛しさ
あとは 只の重荷になる
傷つけないようにハッキリと言い
侮辱を感じさせない態度をしたら

あとは 自由に生きなさい
強く生きなさい
自由で強くてやさしい子を
凛としていると言います
凛とした女の子になりなさい
凛とした・・・
近頃いないのです




阿久悠さんの文章に初めて出会ったのは、「日記力」ー『日記』を書く生活のすすめだった。
沢田研二やピンクレディーの名曲を生み出した作詞家としての阿久悠、というイメージしかなかったから、あの本を読んだ時にすごい人だったんだなと思った。

「日本人がビンテージをつくれないのは、ブームに振り回されて個人の価値観を持っていないからだと思います」とか
「二十一世紀になった今、僕らが信じる事実と真実は与えられるものではなく、自らが検証するものだということです」とか
「多くの人が作為的な情報によって操作されている」とか。

「日記力」には、何気に至極の言葉が散りばめられている。


この「凛とした…」は、暮しの手帖に連載されていたものだそうだ。
9編の詩はどれもみな素敵なものだけれど、ウチにはムスメがいるのでやはりこの詩が一番残ったかな。



line06.gif



最近同じく娘をもつ地元出身のお母さんと話していて、あまりの価値観の違いにちょっと驚いた(正確に言えば“引いた”笑)出来事があった。
彼女が、自分の娘に何を望んでいるかというと、「近所(同じ地区)に住む次男三男と結婚して、実家のすぐ近くに住んでくれること」だそうだ。ちなみにそこもウチと同じ一人っ子。
これ冗談じゃなくて、本気(ガチ)なんですよーーー。
自分の娘にもことあるごとに そう言い聞かせているのだとか。
まだ低学年の自分の娘に。


娘さんが将来何をしたいとか、どこに行きたいとか、どんな人と家庭を築いていきたいとか、そんなことを言い出すなんて、彼女は一切想像していない、のだ。
まるでそこに娘さんの意志がまったくないかのよう。
次男か三男…と限定するのは、自分の娘が結婚相手の親の老後を看ないですむように…という配慮からだろう。
娘には、相手の親でなく、自分の老後を看て欲しいと言ってるようなものだ。
一生自分から離れず、呼べばすぐ来れる距離に住み、一生自分に尽くしてね♪…と。
そこには、娘さんの結婚相手の意志など存在しない。さらにその相手の親の望みなど、あるはずもないのです。


他にも言葉のハシハシから、娘が羽ばたくことは許さない、自分より成功するのはもっと許せない。
娘が幸せになって、向こうの両親と仲良くやるのも許せない、……みたいな。


…こういう感覚って、どうなのかな?
あたしはついつい、こーんな顔(↓)になっちゃうけど。

         223.gif



いやぁ〜彼女の娘ちゃんにはアレだ、ぜひ日本から一番遠い国であるウルグアイ人(しかも長男)と結婚して、現地で子を5人くらい産んで、旦那さんの親や兄弟とまたその親と30人くらい一緒に住む家で幸せになって欲しいわあ。

(娘ちゃんがうまく呪縛から解き放たれますように!)


凛とした…からだいぶ話がズレたけど(笑)
私がいつもムスメに言っているのは、前出の彼女とは真逆のこと。


何をやってもいいんだよ、どこに住んでもいいよ、
好きなことをしなさい、出来れば大学から家を出て一人暮らしをしなさい、
他人の釜の飯を食って、他人にいっぱい怒られてきなさい、
いろんなバイトも経験するといい、出会ったことのない面白い人に会えるから、
いろんな国に行って、いろんな人と話してみるといいよ、
ド本気先輩に、若いうちに鼻っ柱をへし折られてきなさい、
私たち(親)は勝手に生きていくから大丈夫、
介護とか、妙な気を回さなくていいから、
むしろ私らのせいで やりたいことが出来なかった…なんてあとから言って欲しくない、
自分の人生なんだから、大事にして、そしてよく考えて
好きなことをして生きていきんさい
絶対反対は、しません、アナタが決めたことなら全力で応援します………と。



そう言うとムスメ、必ず言う。

「やだっ! うち一生ママとパパと一緒に暮らすっ!!!」




・・・・・やれやれ。困ったもんです  f(´-`;)






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コメント

  1. みつき | qx6UTKxA

    こんにちは!(ゴブサタしてました)

    「凛とした女の子に」
    素敵な詩ですね。ウチの娘にも、こんな女性に育ってほしいと思いました。


    さっそく図書館に予約いれましたよ♪
    ・・どこかで紹介されたのかな?数年前の本(ですよね?)なのに
    何人か予約が入ってました。


    また来ます~♪

    ( 16:27 [Edit] )

  2. ざざ | -

    >みつきさん♪

    本当にお久しぶりです。
    お元気そうで安心しました。

    この本、たまたま図書館で手に取って借りてきたのですが
    そんなに予約が入ってましたか・・・。
    皆さんきっとこの日記を読んで下さったのでしょう(ウソです笑)。


    「窓辺で本を読む親」最後のほうの「コピーライターの失敗」もいいですよ。
    年を取ったせいか、阿久悠さんのような頑固親父の心理がすごくよく理解できるようになりました。


    あーちゃんも うちのムスメも
    凛とした女性になってくれるといいですね^^


    またちょくちょくお邪魔しに行きますe-282
    ありがとうございました♪

    ( 16:57 )

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