昔のバックパッカー達はこんなことを歌っていた。




 ♪金の北米
  女の南米
  耐えてアフリカ
  歴史のアジア
  なんにもないのがヨーロッパ
  問題外のオセアニア

      ・・・すいません。オセアニアの人。私が作ったんじゃないんですよ。


職を捨てて日本を出てきた旅人たちはたいてい、まずは世界一周をめざす。
が、そのうち80%のバックパッカーはインドタイあたりで沈没して終わる。
でなければビザを目一杯つかって、インド、パキスタン、ネパール、中国をいつまーでもグルグル回っていたりする。

かろうじてアジアで沈没を免れたパッカーの15%は、沢木耕太郎の『深夜特急』を胸に、何とかヨーロッパまでは辿り着く。
しかし、あまりの物価の高さに悲鳴を上げ、有り金も尽き、泣く泣く日本へ強制送還となる。

かくして残りの5%弱の旅人だけが、アフリカの地を踏むこととなる。(数字は当社比です)



ブログ左下のBossaBooksにもつい最近追加したが、大井玄さんの本で、痴呆老人に関するものがあった。その本の中に「相手の世界を開くためのパスワード」という言葉がある。
痴呆老人というのは時にわけの分からないことに激昂したり、家人に暴力をふるったり、妄想が強くなって家人の作った食事をとるのを拒否したりするそうだ。ある時、大声で叫んでいるおじいさんの所へ著者が行って、ひと言ふた言声をかけると、大声がピタリと止み、突如ニコニコし始めた。著者は何をささやいたのか?

この痴呆のおじいさんは、若い頃ベトナム戦争中に報道カメラマンとして活躍した方だそうで、国際的な名声を得ていた。彼が人生で最も生きがいを感じ輝いていた頃というのがその頃で、彼は何度も何度もベトナムの話を繰り返していた。おじいさんのジャーナリストとしての誇りがそこにあった。著者は、おじいさんの回帰したい世界、そこに入るためのパスワードを知っていた。
著者はそばにいた研修医に、おじいさんのことをこう紹介したのです。

「◯◯さんは国際的に有名なフォトジャーナリストです。」


         line7.gif




人間というアニマルが、人格的まとまりを保ちながら生きるためには、「自信」「誇り」「自尊心」といった現在の自我を支える心理作用や自我防御機制が働くのだという。
別に国際的に有名な人でなくとも、長野の農家のおばあさんだって、冬は廃人同様でも、田植えの時期になれば急に生き生きとして田んぼに行こうとしたりするのだそうだ。彼女に農業のイロハを尋ねれば、何時間でも喋ってくれるに違いない。


さて、あなたが年を取って痴呆老人になった時、あなたの世界を開くパスワードは何ですか?

・・・と聞かれたら??? ちょっとドキッとする質問です。


私の場合
趣味の園芸?・・ちがうかな~。
ダイビング?・・イマイチ弱い。
仕事?・・・ごめんこうむりたい。(それだったら悲しい
子どもか?・・・これもまぁ、ないだろうな。
世界旅行・・・これしかないでしょう!(前フリ長っ)


戦争体験のある近所のおじいさんが、その昔、湾岸戦争のニュース映像をみて「血沸き肉踊るわ!」と言っていたのを思い出します。
ざざバーサンは、そばにいる人たちに延々と私がしてきた旅の話、見てきた人たちの話をするのでしょう。「何百回も聞いたわ。その話」と、オバサンになったムスメに飽きられながら。






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コメント

  1. ごん太も

    また
    バイクに乗って
    大陸横断・縦断に…

    20代が懐かしい
    鎖に繋がれたごん太ですぅ~

    ( 20:52 )

  2. ざざ | -

    私も太ーい鎖に

    つながれてます(苦笑)
    てか自ら進んで首輪をハメた気も・・・v-12

    バイクで大陸横縦断!?
    カッコイイーーー!!
    でもソバ食いながら13連勤や20連勤の激務をこなしているごん太さんも素敵ですよ♪

    ( 21:13 )

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