「キッチン」以来、読んだことのなかった吉本ばななさん。
表紙の写真は、お父様である吉本隆明氏が、最後まで自分でつけていた血糖の記録手帳。
お父様は最期は全く目が見えていなかったそうで、その記録は、ところどころ血でにじんでいたり、かすれたり、逆さまから書いていたり、数字かどうかも分からない、そうだ。


血糖は、指先を針で突ついて血を出して、その血を試験紙につけて測る。
血を拭き取ったり、手帳に血がつかないように配慮することもできなくて、記録としての体もなしていない記録手帳だが、お父様が最後まであきらめなかったことが伝わってくる。


最近父を亡くした者として、胸に迫るものがあった。
実家は、父が生前よく手を入れていた痕跡のある箇所がいっぱいだから、今でも父がどこかにいるような気がして、「お父さんほら、ここどうすればいい?」と、つい口に出してしまいそうになる。



            tori822.jpg



「ただ遊ぶ」は、9歳になる息子さんとの話。
私これ、激しく共感しました。


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胸がきゅんとなる。私は今子犬にしてあげているみたいに、ただ子どもといっしょにいたことがあるだろうか? 自分の時間をただでさえ取られてるんだから、と思って、いっしょにいても携帯電話を見たり仕事ばかりしていたような気がする。一回しかない子ども時代なのに、しかももう一人産もうと思ったけど結局そんなひまがなかったので、赤ちゃんといられたのは一回だけだったんだな、と思うとますます切なくなる。          (p.30)
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子犬とじゃれ合うみたいに、ムスメといっしょに「ただ遊ぼう」と、思った。
今、このムスメと居る貴重な時間。この「すばらしい日々」よ!
こんな時間は二度と来ないんだ。
もう、PCや本に夢中になって邪険になんてしない。
ただ、遊ぼう! この時間を大事にしよう!



・・・と思い、「あおちゃん♡ママと遊ぼっ!!」と言って抱きついたら


「何?いきなり?超うぜーーーー!」


と言われた。






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